WiiM UltraをDENON PMA-2500NEにつなぐとき、少し迷ったのが「どちらのDACを使うか」でした。
WiiM UltraにはDACが内蔵されています。そのままRCAのライン出力からPMA-2500NEへ入れれば、D/A変換までWiiM Ultra側で完結します。
一方、PMA-2500NEにもDACがあります。WiiM Ultraから同軸デジタルで送れば、選曲やストリーミング再生はWiiM Ultraに任せながら、D/A変換だけPMA-2500NE側で行うことができます。
私は両方を使った結果、現在は、
WiiM Ultra → BELDEN 1695A → PMA-2500NEのCOAXIAL入力
という接続にしています。
理由は、WiiM UltraのDACが悪かったからではありません。
私のB&W 705 S3とPMA-2500NEの組み合わせでは、PMA-2500NE側のDACを使ったほうが高域が少し落ち着き、長時間音楽を聴きやすかったからです。
今回は、WiiM UltraのDACとPMA-2500NEのDACをどう使い分け、なぜ現在の同軸接続へ落ち着いたのかを書いてみます。
結論|現在はPMA-2500NE側のDACを使っています
現在、WiiM Ultraは主にネットワークストリーマーとして使っています。
Amazon Musicなどの音楽をWiiM Ultraで受け、BELDEN 1695Aの同軸デジタルケーブルでPMA-2500NEへ送り、D/A変換はPMA-2500NE側に任せています。
接続を整理すると、こうなります。
| 接続方法 | D/A変換を担当 |
|---|---|
| WiiM Ultra LINE OUT → PMA-2500NEアナログ入力 | WiiM Ultra |
| WiiM Ultra COAX OUT → PMA-2500NE COAXIAL入力 | PMA-2500NE |
WiiM Ultraはライン出力だけでなく、同軸や光などのデジタル出力も備えているため、内蔵DACを使うか、接続先のDACを使うかを選べます。
ここは、WiiM Ultraを使っていて面白いところだと思っています。
WiiM UltraのDACとPMA-2500NEのDACを実際に聴き比べた結果、今の私のシステムではPMA-2500NE側を使う音のほうが好みに合いました。
どちらが上かではなく、自分のスピーカーやアンプとの組み合わせで選べばいい。現在はそう考えています。

WiiM UltraのDACは、私にはかなり現代的な音に感じました
WiiM Ultraの内蔵DACを使った音を、私は悪いとは思っていません。
むしろ、輪郭がはっきりしていて、高域まで明瞭に聴かせる現代的な音という印象を持っています。
情報量も感じますし、細かな音を追いやすい。
ただ、ここで問題になったのが、私が使っているB&W 705 S3です。
705 S3は高域の情報がよく聴こえるスピーカーです。そこへPMA-2500NEを組み合わせ、さらにWiiM UltraのDACで聴くと、私の部屋や普段の音量では高域が少し前へ出すぎるように感じることがありました。
SOURCE DIRECTで聴いたときには、特にその傾向を感じました。
WiiM UltraのDACの明瞭さと、705 S3の高域表現の良さが、私の環境では少し重なりすぎたのだと思っています。
これはWiiM UltraのDACそのものを否定する話ではありません。
たとえば、高域が705 S3ほど前へ出ないスピーカーや、少し穏やかな傾向のアンプとの組み合わせなら、WiiM Ultraの明瞭さがむしろ良い方向に働くことも十分あると思います。
私自身、B&Wのように高域の情報量が多いスピーカーでなければ、WiiM UltraのDACと相性が合うケースもかなりあるのではないかと考えています。
オーディオは、このあたりが面白いところです。
単体で「良いDAC」「悪いDAC」と決めるより、スピーカーやアンプを含めた組み合わせで考えたほうが実際の音に近いと思います。
私が欲しかったのは、もう少し落ち着いて長く聴ける音でした
私はクラシックを聴く時間も多く、夜に小さめの音量で長時間音楽を流していることがあります。
そういう聴き方をしていると、最初の数分で「鮮やかだ」と感じる音と、1時間、2時間と聴き続けたくなる音は、必ずしも同じではありません。
以前B&W 705 S2 Signatureを使っていたときにも、高域が強く感じられて聴き疲れした経験があります。
その経験もあって、今は解像度や高域の伸びだけで音を判断しなくなりました。
音を確認した瞬間の鮮やかさより、好きなアルバムを最後まで気持ちよく聴けることのほうが、私には大切です。
そこで試したのが、WiiM UltraからデジタルのままPMA-2500NEへ送り、PMA-2500NE側のDACを使う接続でした。
PMA-2500NEのDACを使うと、私には少し落ち着いて聴こえました
WiiM Ultraから同軸デジタルでPMA-2500NEへ入れると、私にはWiiM UltraのDACを使ったときよりも、少し落ち着いた方向に感じられました。
私がよく使う言葉で表現するなら、少しアナログ的です。
もちろん、本当にアナログ音源になったわけではありません。
高域の輪郭を必要以上に意識せず、音楽全体を自然に聴ける。私にとっては、こちらの音のほうが長時間付き合いやすかったという意味です。
細かな音がなくなったとは感じません。
むしろ、細部を追うことより、演奏そのものへ意識が向きやすくなりました。
705 S3とPMA-2500NEで聴くなら、私はWiiM Ultraの内蔵DACよりPMA-2500NE側のDACの方が合っています。
これは現在の私の好みとして、かなりはっきりしています。
同軸ケーブルをBELDEN 1695Aへ替えたときも変化を感じました
現在、WiiM UltraとPMA-2500NEの接続にはBELDEN 1695Aを使っています。
BELDEN 1695Aを最初から使っていたわけではありません。
それ以前は、Amazonで購入した一般的な同軸デジタルケーブルを使っていました。
そこから1695Aへ交換したとき、私のシステムでは違いがかなり分かりました。
特に感じたのが高域です。
一般的な同軸ケーブルからBELDEN 1695Aへ替えたとき、私には高域の表現が明らかによくなったと感じられました。
高域が単純に強くなったという意味ではありません。
高い音が雑に前へ出る感じではなく、細かな表現が分かりやすくなり、聴きやすくなったという印象です。
これは測定やブラインドテストを行った結果ではなく、あくまで私のシステム、部屋、音量で実際に交換して聴いた印象です。
すべてのシステムで同じ変化が出るとは考えていません。
ただ、少なくとも私は元のケーブルへ戻したいとは思いませんでした。
現在も1695Aを使い続けています。

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ただし、今の音をDACだけの違いとは考えていません
ここは、この比較を書くうえで大切なところです。
現在の私のシステムでは、
- WiiM Ultra
- BELDEN 1695A
- DENON PMA-2500NE
- LUXMAN JPA-15000
- B&W 705 S3
- MOGAMI 3104
といった機材やケーブルを組み合わせています。
特にWiiM Ultraの接続を見直していた時期と、PMA-2500NEの電源ケーブルをLUXMAN JPA-15000へ変更した時期は比較的近くなっています。
JPA-15000へ替えてから、私の環境では低域の太さや音の厚みが増したように感じ、現在はSOURCE DIRECTで聴くことが多くなりました。
つまり今の音は、PMA-2500NEのDACだけで作られているものではありません。
私は「DACを替えたから全部良くなった」とは考えず、システム全体のバランスが自分の好みに近づいたと考えています。
オーディオは一か所を変えると、ほかの部分の聴こえ方まで変わることがあります。
だからこそ私は、ひとつのアクセサリーやDACだけを取り上げて「これで必ず音が良くなる」と言い切るつもりはありません。
ただし、いろいろ試したあとに、私は現在の接続を選びました。

WiiM UltraのDACが合うシステムもあると思います
今回の記事だけを読むと、「PMA-2500NEのDACのほうがWiiM Ultraより上」という話に見えるかもしれません。
でも、私の考えは違います。
WiiM UltraのDACには、明瞭で現代的な音の良さがあります。
それが私の705 S3との組み合わせでは少し高域方向に重なりすぎただけです。
スピーカーがもう少し穏やかな音だったり、アンプが柔らかめの傾向だったりすれば、WiiM Ultraの明瞭さがちょうどよく感じられる可能性もあるでしょう。
DAC単体の優劣より、自分のスピーカーとアンプにどちらが合うかを聴いたほうが、私は答えを出しやすいと思います。
そしてWiiM Ultraは、それを試せる機器です。
ライン出力を使う。
同軸デジタルで出す。
光デジタルで出す。
別のDACへつなぐ。
一台の中に選択肢があるからこそ、自分のシステムに合わせて使い方を変えられます。
そこはWiiM Ultraを使っていて気に入っている部分です。

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DACを比べるなら、スペックだけで決めないほうがいい
DACの性能を調べると、チップ名やS/N比、対応サンプリングレートなど、いろいろな数字が出てきます。
もちろん仕様を確認することは大切です。
でも、私自身がWiiM UltraとPMA-2500NEを使って感じたのは、最後は実際の組み合わせで聴かなければ分からないということでした。
私なら、普段よく聴く曲を使います。
しかも数十秒ずつ切り替えて終わりにはしません。
好きなアルバムをしばらく流してみる。
そこで高域を追い続けたくなるのか、それとも音楽そのものを聴いていられるのか。
私には、その違いのほうが大切です。
音の細かさを確認するためのDACではなく、好きな音楽をもう一曲聴きたくなるDACを私は選びたいと思っています。
まとめ|705 S3との組み合わせではPMA-2500NE側を選びました
現在の私のメインシステムでは、WiiM UltraからBELDEN 1695AでPMA-2500NEへ同軸デジタル接続し、PMA-2500NE側のDACを使っています。
WiiM UltraのDACは、私には明瞭で現代的な音に感じました。
ただ、高域の情報量が多いB&W 705 S3との組み合わせでは、その明瞭さが少し強く出すぎることがありました。
そこでPMA-2500NE側のDACへ切り替えると、私には少し落ち着き、長く音楽を聴きやすく感じられました。
さらに、一般的な同軸ケーブルからBELDEN 1695Aへ変更したときには、高域の表現が明らかによくなったと感じています。
ただし、これは私の機材、部屋、音量での話です。
WiiM UltraのDACが悪いのではなく、今の私のシステムではPMA-2500NE側のDACとの組み合わせが好きだった。
結局、それが一番正確な答えだと思います。
