WiiM Ultraを使う前、私はノートPCとDACを使ってストリーミング音源を聴いていました。
それでも音楽は聴けますし、音に大きな不満があったわけでもありません。
ただ、今振り返ると少し面倒だったんです。
PCを立ち上げて、再生環境を整えて、それからようやく音楽を聴く。オーディオが好きなので、その作業自体が苦痛だったわけではありません。それでも、毎日好きな音楽を聴くためには、もっと気軽なほうがいい。
そこで導入したのがWiiM Ultraでした。
今はAmazon Musicを中心に、iPadからWiiMを操作して音楽を聴いています。
使い続けてみて感じるのは、WiiM Ultraの良さは単に「高音質なネットワークプレーヤー」という言葉だけでは伝わらないということです。
私がWiiM Ultraを気に入っている一番の理由は、聴きたい音楽までの距離が短くなったことです。
音質を追い込む楽しさもあります。でも、音楽を聴くたびに面倒な操作が必要では、そのうち機器を触らなくなる。
WiiM Ultraを使うようになって、私は改めて「オーディオは音楽を聴くための道具なんだ」と感じています。

WiiM Ultraを導入する前はノートPC+DACで聴いていました
WiiM Ultraを買ったきっかけは、ネットで評判を見かけることが増えたことでした。
それ以前は、ノートPCとDACを使ってストリーミングを再生していました。
PCオーディオには自由度があります。自分で再生環境を作り込めますし、それ自体を楽しめる人なら今でも十分魅力的だと思います。
でも私の場合、だんだん「もっと普通に音楽を聴きたい」と思うようになりました。
仕事から帰ってきて、好きなアルバムを少し聴きたい。クラシックを流しながらゆっくり過ごしたい。そんなときまでPCを中心にシステムを動かす必要はないのではないか。
WiiM Ultraを入れてみると、その感覚はかなり変わりました。
iPadを手に取り、WiiM Homeから聴きたい音楽を選ぶ。
それだけです。
機材を操作している時間より、音楽を聴いている時間を増やしたい。WiiM Ultraは、私にはそのための機器でした。
これはスペック表を眺めているだけでは分かりにくい部分ですが、毎日使う機器ではかなり大切だと思っています。
私はWiiM UltraをPMA-2500NEへ同軸デジタル接続しています
現在のメインシステムでは、WiiM Ultraを次のように使っています。
| 機器 | 現在の使い方 |
|---|---|
| ネットワークプレーヤー | WiiM Ultra |
| ストリーミング | Amazon Musicなど |
| デジタル接続 | BELDEN 1695A 同軸 |
| アンプ | DENON PMA-2500NE |
| スピーカー | B&W 705 S3 |
WiiM UltraからBELDEN 1695Aの同軸デジタルケーブルでPMA-2500NEへ送り、現在はPMA-2500NE側のDACを使っています。
ここは、WiiM Ultraの記事だからこそ正直に書いておきたいところです。
私はWiiM Ultraの内蔵DACを使うことにこだわっていません。
実際に聴いてみて、私にはPMA-2500NE側のDACを使ったほうが、少しアナログ的で聴き疲れしにくそうに感じました。そのため現在は、WiiM Ultraをネットワーク再生の中心として使いながら、音の出口についてはPMA-2500NEに任せています。
もちろん、これは私のシステムと好みによるものです。
WiiM UltraにはESS ES9038Q2M DACが搭載され、ライン出力のほか光・同軸・USBなどのデジタル出力も用意されています。同軸出力は最大24bit/192kHzに対応しています。つまり、内蔵DACを使うことも、私のように別のDACやアンプ側DACを使うこともできます。
WiiM Ultraは「このDACの音を使わなければならない機器」ではなく、自分のシステムに合わせて使い方を選べるところが面白いと思います。

【内部リンク:ここに「PMA-900HNEからPMA-2500NEへ|Room 335と『火星』で感じたアンプの違い」へのリンクを設置】
Amazon Musicを聴くとき、この手軽さがかなり大きい
現在、WiiM Ultraで日常的に使っている音源のひとつがAmazon Musicです。
WiiM公式でもAmazon MusicはWiiM Home内のストリーミングサービスとして対応しており、Amazon Music Castingにも対応しています。Amazon Musicのほか、Qobuz、Spotify、TIDALなど複数のサービスを扱えるのもWiiMの特徴です。
ただ、私が魅力を感じているのは対応サービスの数そのものではありません。
iPadを手に取って、そのまま聴きたい曲へ行けること。
これが大きいんです。
何を聴こうか迷っているときでも、とりあえずAmazon Musicを開いてアルバムを探してみる。気になった曲があれば、そのままメインシステムで聴く。
音楽を聴くために「今日はちゃんとオーディオをやろう」と構える必要がありません。
その気軽さがあるから、WiiM Ultraは高級なB&W 705 S3やPMA-2500NEのような機材とも、むしろ相性がいいと私は思っています。
高価なスピーカーを持っていても、聴かなければ意味がありません。
良い音を出すこと以上に、良い音で音楽を聴く機会を増やしてくれる。そこが私にとってのWiiM Ultraの価値です。
Amazon Music Unlimitedの音質については別の記事で詳しく書いているので、ストリーミングそのものの音が気になる方はそちらも参考にしてください。
【内部リンク:ここに「Amazon Music Unlimitedの音質は?B&W 705 S3で普段聴いている私の感想」へのリンクを設置】
【CTA:ここにAmazon Music Unlimitedのリンクを設置】

メインとリビングを同じアプリで扱えるのも便利でした
私の家では、メインシステムだけでなく、1階のリビングでもWiiMを使っています。
メインはWiiM Ultra。
リビングはWiiM Proです。
WiiM ProはMarantz PM6007へBELDEN 1695Aで同軸デジタル接続し、JBL STAGE A170を鳴らしています。
ここで便利なのが、UltraとProを同じWiiM Homeアプリから操作できることです。
2階でB&W 705 S3を聴くときと、1階でJBLを鳴らすときで、まったく別の操作体系を覚える必要がありません。
最初はそれほど重要なことだと思っていませんでした。
でも毎日使うようになると、こういう小さな使いやすさが効いてきます。
音質だけを比較していると見落としがちですが、毎日使うオーディオでは「迷わず操作できる」ことも立派な性能だと思います。
WiiM UltraとProの違いそのものについては、別の記事で詳しく比較する予定です。
EQを使えるのもWiiMを使い続けている理由のひとつ
もうひとつ私が便利だと感じているのがEQです。
WiiM UltraにはグラフィックEQやパラメトリックEQなどの調整機能が用意されています。現行の公式仕様では10バンドのGraphic EQと10バンドのParametric EQに対応しています。
私自身、リビングのJBL STAGE A170ではWiiM ProのEQを使って低域を調整しています。
A170は低音が豊かなところが魅力なのですが、私のリビングでは設置上、壁から十分に離せません。そのため低域が少しぼやけることがあり、バスレフポートとEQの両方を使って調整しています。
だから私はEQを「音を派手に作る機能」というより、部屋や設置条件に合わせるための実用的な道具として見ています。
スピーカーを替える前に少し調整してみる。
それだけで、自分にとって聴きやすいバランスへ近づくことがあります。
オーディオでは機材を買うことに目が向きがちですが、こういう機能を使って今あるシステムを追い込むのも面白いと思います。
唯一残念なのはAirPlayに対応していないこと
WiiM Ultraを使っていて、私が不満に感じているところもあります。
AirPlayに対応していないことです。
これは2026年9月現在も変わっていません。WiiM公式でも、WiiM UltraはAirPlay 2非対応機種として明記されており、ハードウェア上の制約からAirPlayレシーバーとして利用できないと説明されています。
iPhoneやiPadを使っている人なら、「WiiMなのだから当然AirPlayも使えるだろう」と思って買うと戸惑う可能性があります。
私はWiiM Homeを中心に使っているので致命的ではありませんが、Apple MusicをAirPlay中心で使いたい人なら、購入前に必ず確認したほうがいいところです。
WiiM Ultraは多機能ですが、AirPlayまで全部入りという製品ではありません。
ここは弱点として、はっきり書いておきたいと思います。
WiiM Ultraは、音質だけで選ぶより「音楽の聴き方」で選びたい
WiiM Ultraを使ってきて、私なら次のような人に向いていると思います。
- Amazon MusicやQobuzなどをオーディオシステムで気軽に聴きたい
- スマホやタブレットから操作したい
- アンプや外部DACとデジタル接続して使いたい
- EQを使って部屋やスピーカーに合わせたい
- 複数のWiiM機器を同じアプリで使いたい
- PCを立ち上げずに音楽を聴きたい
反対に、AirPlayを最優先する人なら、WiiM Ultraだけを見て決めないほうがいいと思います。
また、「WiiM Ultraへ替えれば必ず音が良くなる」という製品でもありません。
私自身、現在はUltraの内蔵DACではなくPMA-2500NE側のDACを使っています。
だからこそ、私はこの製品を気に入っています。
音質のキャラクターをすべてWiiM Ultraに任せる必要はなく、ストリーミング、操作、入力・出力、EQといった部分をまとめるハブとして使えるからです。
【商品リンク:ここにWiiM Ultraの商品リンクを設置】

まとめ|WiiM Ultraで、音楽を聴くまでがずっと楽になりました
WiiM Ultraを入れる前から、私はストリーミングで音楽を聴いていました。
だから、WiiM UltraがなければAmazon Musicを聴けなかったわけではありません。
それでも今、以前のノートPC+DAC中心の使い方へ戻りたいとは思いません。
iPadを手に取って、聴きたい曲を選ぶ。メインでもリビングでも同じアプリを使える。必要ならEQを調整し、音の部分はPMA-2500NE側のDACへ任せることもできる。
その自由さが、私には合っています。WiiM Ultraを使って一番変わったのは、音そのものより「好きな音楽をいい音で聴くこと」が日常になったことかもしれません。
オーディオ機器を操作するためではなく、音楽を聴くためにシステムを使う。
私にとってWiiM Ultraは、そこへ戻してくれる機器です。
